【症例ブログタイトル】
2016.3.18(金)
ショートパットイップス改善
ショートパットイップス
10年前からショートパットイップス、特に50cmが怖くなって、手が動かなくなった。
パッチ―と打ってしまったこともあったが、ほとんどショートしてしまうほど力なく打つ状態。
40歳 男性
以前はパターが得意で、人に教えるほど自信はあった。
ところが10年ほど前に下りのスライスラインを曲がる前に入れようと強気に打ち、グリーンの外まで行ったことがきっかけでショートパットが打てなくなった。
そのうちグリップに力が入り過ぎて動かなくなってきた。
ショートパット、50cmのスライスラインをイメージしてもらい、筋抵抗検査を行うと誤作動反応のため筋抵抗できない状態になっていた。
このような独自の検査を行いショートパットイップスの記憶を探っていった。
興味深い反応があったのでご紹介します。
スライスラインでカップの左側のボールを出す方向にフェイス面を合わせているイメージでした。
このイメージで反応をチェックすると誤作動反応していましたし、非常に体が固まった状態になっていました。
つまり、ボールを出す方向にフェイス面を合わせる動作が、脳内ではスイッチになっているのです。
つぎに、男性に理想の打ち方をイメージしてもらうと、オープンスタンスでボールを出す方向をあまり意識せずに構えて打った方がうまくいくんです。というのです。
男性に「義務感」がイップスのスイッチになっていることを伝え、切り替える施術を行いました。
施術は38回の切り替えを7回の施術を行い、ショートパットイップスは改善しました。
今回の症例のフェイス面を合わせるのと合わせないのでは、ゴルフ的に全く正反対の意味があります。
フェイス面を合わせて打つパターは、グリーン上にあるラインにのせる考え方です。
ところが、フェイス面を合わせないで打つとは、ラインを作っていく考え方です。
ボールにスライス回転を加えたらスライスの度合いは変わるので、脳が勝手にラインを作って打つような考え方です。
男性の場合は後者の方が誤作動しなかった、型にはめると誤作動するご自身がいるということを知ることがイップス改善につながったのだと思います。
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