【症例ブログタイトル】
2015.12.11(金)
シングル入りまじかで右ヒジ痛
右ヒジの内側部の痛み
HC10から一向に変化のない46歳の男性が、練習のやり過ぎで右ヒジ痛になったと来られました。
最近は週末はメンバーコースへ行き、平日も2日くらいは練習場で、ショットの安定性を高めるために両肘にヘッドカバーを挟んで練習していました。
最初は安定していたショットが、徐々に飛ばなくなってきたので、強く打つように練習していたら右ヒジが痛くなったそうです。
男性の右腕をチェックすると、右脇である肩甲骨周囲の筋肉はかなりガチガチに固まっていました。
腕というのは肩甲骨についていますので、肩甲骨が動いて初めて腕が動きます。
肩甲骨を止めてしまうと、腕は身動きが取れなくなってしまいます。
そんな状態で固まっていました。その影響を受けて右ヒジの尺骨と橈骨の働きを損ねていました。
さらに、右ヒジの力が抜けない状態になっていました。通常は力を抜くように脳で命令すれば、体の力は抜けます。
しかし、男性は力が抜けず入ったままでした。これでは歯を食いしばったような右ヒジで打っているようなものです。
肩甲骨周囲の固まった筋肉や右ヒジ関節をつかさどる尺骨と橈骨の働きをアクティベータ治療すると、機能はすぐに改善しましたが、厄介なのは力を抜くことが出来ないことでした。
男性の無意識の中に体を固める誤作動があったのです。
体の正面でとらえなければならない
右ヒジの角度はインパクトで一定でなければならない
いつも同じスイングをしなければならない
ミスをしてはならない
このような体を固める思考と共に、体を固める誤作動がありました。
この誤作動を改善するのに8回の治療回数がかかりましたが、ゆっくりと切り替える治療を行うと体を緩めることができるようになりました。
8回目の治療が終わると右肘の痛みは完全に消失しました。ヒジの痛みを訴えるプレーヤーをたくさんみていますが厄介なケース(治りづらい)は多いです。
そこには、ヒジだけが原因のケースは少ないようです。機能障害だけではなく、命令系統を治療したことが良かったようです。
注意:脇に何かを挟む練習が悪いと言うわけではありません。
過剰に動かさないようにしたことが体を固めるようにしてしまったので、脇に挟む練習が必要な場合はトライして下さい。
それでもし固まったり痛むようでしたらゴルファーズクリニックにご相談ください。
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